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2014年03月

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谷川岳一ノ倉沢一・二ノ沢中間稜 敗退


【日程】2014年3月24日(月)
【場所】谷川岳一ノ倉沢一・二ノ沢中間稜
【メンバー】谷垣、大竹
例年だと危険地区登山禁止は春分の日辺りからのため今冬は諦めていた。19日に発表が出たのを見ると、今年は29日からとのこと。3月に入り天神平の積雪が2m近く増えたため中止した一・二ノ沢中間稜へ行くこととした。これは嬉しい誤算。
直前になって再び積雪量が65cm増したが天気は良く雪は安定したと判断、とにかく行って見ることにした。当日の天気予報は晴れ、しかし気温が高く雪の状態がみるみる悪化、登れなくなり下降を決断。こちらは悲しい誤算。

ロープウェイ駐車場で1時間半ほど仮眠し、3:45に出発。途中2、3か所ほどデブリが出ていたが、雪は締まっておりトレースもあり一ノ倉出合まで楽に入れた。朝のうちはゴーゴーと強い風が吹いていた。出合でアイゼン、ハーネスを装着する。一ノ倉沢に入ると大きなデブリがあり、一ノ沢との分岐まではその上を歩く。

一ノ沢に入ると、東尾根へのトレースがかすかに残っている。しかし中間稜に取りつくため分岐すると腿近くまでのラッセル。30分程もがいてやっと尾根末端のブッシュ帯へ達する。ここからはひたすらブッシュ混じりの雪壁を登る。風の向きによるのか、途中一ノ沢側や二ノ沢側が雪庇状になっており慎重に登る。小コルへの下りは雪がフカフカのためラペルで下る。所々嫌らしい個所が出てくるが順調に高度をかせぐ。
しかし気温が上がってきてだんだん雪の状態が悪くなる。リッジから外れて巻くと、リッジに戻るのに苦労する。左方ルンゼ側からの支稜が合する箇所が見える所でとうとうリッジに戻るのが困難になった。まだ時間は遅くないが、これから先の核心部のナイフエッジ、東尾根上部、稜線への雪庇状の乗越しを考えると今日中に下山できるか難しいと判断。登りたい意欲満々の若手の谷垣君を納得させて(してなかったかな?)ラペルで下降することにした。

そこそこ太いブッシュはあるが、下がどうなっているのか見通せない。雪稜登攀のためロープは1本。下を確認しながら短めに区切ってラペルを繰り返す。上から見て右側は壁状に切り立っており、左へ左へと下降する。それでも部分的に垂直近いところもあり、ピッケルを使いながら左、左と方向を修正して行く。10回近くラペルを繰り返して壁末端の雪壁上端へ降り立てた。後は急な雪壁をクライムダウン、所々雪が締まっておらず神経を使ったが、なるべく振動を与えないようにして一ノ沢に下り着きホッとした。

結局、ロープはラペリングでの使用のみ。事故があったのかヘリが飛んでおり、我々の方にも近づいてきたが誤解されないよう無視して下降を続けた。念のため指導センターへ下山を報告。
この日の天神平の最高気温は+7°、最低気温は+1°、一ノ倉沢、幽ノ沢で時々雪崩の轟音が響いていた。

谷川岳は標高が低いため、この時期の雪稜登攀は天気だけでなく気温に要注意である。

一ノ倉沢 衝立岩周辺
一ノ倉沢全景                         衝立岩周辺

一・二ノ沢中間稜
一・二ノ沢中間稜(マウスオーバーで登下降ルートを表示、右壁部分の下降ルートは概略)

デブリ1 デブリ2
一ノ沢分岐下まで押し出した雪崩のデブリ2景

3月24日(晴時々曇) 駐車場(3:45)-一ノ倉沢出合(5:00-5:30)-中間稜ラペル下降開始(左方ルンゼからの支稜が合する箇所より約100m手前)(10:50?)-雪壁へ降り立つ(15:10)-一ノ倉沢出合(16:10-16:30)-駐車場(18:05)

(記:大竹)

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