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谷川岳一ノ倉沢烏帽子沢奥壁中央カンテ


【日程】2014年7月16日(水)
【場所】谷川岳・一ノ倉沢烏帽子沢奥壁中央カンテ
【メンバー】谷垣、大竹
まだ梅雨は開けず、午後3時ごろから雨の予報であったが、テールリッジまで雪渓通しにアプローチできるうちにと中央カンテに行くこととした。最初の巻道から雪渓に下りた後はテールリッジまでしっかりと雪渓がつながっていた。
結果は、登攀中は天気は持ちこたえてくれたが、烏帽子沢スラブ下降中に大粒の雨が降り出し結構濡れてしまった。平日にもかかわらず、我々の他に南稜、中央カンテ(後続)、中央稜に各1パーティいた。

一ノ倉沢出合より テールリッジへの雪渓
一ノ倉沢出合 雨は時間の問題か            テールリッジまでの雪渓はバッチリ

中央カンテ取付で登攀準備、壁は連日の雨で濡れており滴が落ちてくる。悪くすると途中で降り出し下降を余儀なくされるかも知れないが、谷垣君スタートで取り付く。3p目でカンテに出るまでのルンゼ状の部分は濡れて小さな石も乗っており慎重に登る。カンテに出ると思ったよりは乾いていて快適であるが浮石に気を使う。変形チムニーと合流した後のルンゼ奥のチムニーも濡れていていやらしかった。
今回谷垣君の新調したφ8.2mmx50mの2本のロープを使用したが、公称より長く、このピッチを目いっぱい伸ばしたので、私に交代して6p目を少し登ると核心部下半の垂壁に出た。正面にスリングがあるがフリーで行く踏ん切りがつかず、バンド左のフレークの上に乗り偵察するがこちらも湿っていて止める。仕方なく正面をスリングを掴んでA0で登り、その上の広いテラスで切る。フォローの谷垣君はフリーで登り、続くコーナークラックのあるスラブ状の壁もカムでプロテクションを追加し四畳半テラスに抜ける。

チムニー 四畳半テラス直下
変形チムニーと合流した後のチムニー          四畳半テラス直下のスラブ状壁

ここまでくれば雨が降り出しても登攀続行できるので気が楽になる。後は傾斜の落ちた草付の凹角状を3p登り、烏帽子の肩に着き終了。天気と時間を考え、ここからラペルで下降することにする。

[下降]の最初は、烏帽子の肩のビレーポイントを支点に裏側を、奥壁ダイレクトの上部ルンゼへ35mの豪快な空中懸垂。着地して7m程先(下に向いて右方向)のルンゼ対岸の壁に錆びたハーケンにスリングがある。ここより南稜寄りの笹藪へ7~8mほどラペルで下りる。(ここでロープを外した方が良い。ただし、スリップには注意)笹藪の中に余り太くない立木が1本あり、ほぼこのラインを20m程藪こぎでトラバースすると、南稜終了点から20m上の大きな岩のあるテラスに出る。更に踏み跡をトラバース気味にたどると、20m程で笹藪の先のルンゼの壁に古いスリングの懸垂支点がある。ここからのラペルで、南稜終了点から1pラペルした地点に合流する。後は南稜の下降と同じ。ロープが長かったので南稜の3p目の終了点から南稜テラスまでは一回で下りれた。

烏帽子岩 空中懸垂
烏帽子岩                   奥壁ダイレクトの上部ルンゼへの空中懸垂

後は烏帽子沢スラブを下りたが、時間的にはテールリッジと大差ない感じ。途中から大粒の雨に捕まり、グッショリと濡れてしまった。
小森さんの中央カンテ初登の記録を読むと、その頃は烏帽子沢スラブをアプローチにしていたようだ。確かに上部よりの落石の恐れがなければ、登りはテールリッジより楽かもしれない。

7月16日(曇後雨) ベースプラザ(4:30)-一ノ倉沢出合(5:10)-中央カンテ取付(6:25)-中央カンテ登攀開始(6:50)-登攀終了(11:35)-登攀終了点よりラペル開始(11:55)-[烏帽子岩の肩よりラペル、南稜の終了点へ]-南稜テラス(14:00)-下山開始(14:15)-[烏帽子沢スラブ下降]-一ノ倉沢出合(15:40)-ベースプラザ(16:20)

(記:大竹)

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