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09夏期合宿 屏風隊 山行記録


【日程】2009年8月15日(土)
【場所】穂高・屏風岩東壁オープンロード+東稜
【メンバー】嶌田、山下
3:50 起床。 日の出がまた素晴らしい。  天候良く、野外で朝食。
6:00 出発  
昨日、途中敗退したパーティがまたもやトライしに来た。昨日下降で1ピッチ目のバンドで、すれ違ったパーティ。
  横尾BCで、朝3時に横尾を出発したらしい、雲表ルートを登るその3人は、
T4ビバークのパーティよりも早く取り付いたと自負している。
私達はオープンロード。もう1パーティの方達は先手をとられたようだ。私達も後手は嫌だなと急いで出発。
6:05 T2取付点 
  やはりこちらにも昨日途中敗退した2人パーティが登ってきた。どうやら雲表のパーティと同じクラブのようだ。
一緒に出発してきたよう。まだ暗い中、徒渉してT4の1・2ピッチを登ってくるとは、大した気合いの入れ様だ。

1ピッチ目、
【オープンロード1ピッチ目10d】、A0、山下。    6:45~7:27
  先手は死守したものの、ジロジロ見られて恥ずかしい。しかも見るからにスタートが悪そう。
  私が乗り気でないのを見て、嶌田さんがロープを結ぶ。2手まではすんなりいったがそこから手も足も悪く、
  苦戦している。バランスがとりずらく、次に手が出ない。見るからに悪い。一旦降りてもう一度トライ。
  その間にオブザべして集中力を高め、トライしたくなってきた。
  「次テンションしたら交代しましょう。」という感じで交代。いよいよ緊張の瞬間である。

背丈の短い私はスタートが届かない。クイックドローをA0でL字ガバを掴み、マッチでぶら下がる。スタンスは
4手目をとる所まで無く、壁に当ててバランスをとる程度。2手目は左手スローパ。3手目片手キャンパしながら
クロスで右のカチをとる。バランス悪い。4手目、今度は右片手でキャンパし、左手を横いっぱい伸ばした周辺に
あるL字ガバを、勢いつけてデッドでとる。掴めたら1手目のL字ガバに右足を上げ、マントリングしながら
体をあげて手を伸ばし、やっとで3つ目のピンにクリップできる。
トラバースで支点が遠く、恐怖感がある。絶対に落ちれない。このムーブをフリーで出来なければ、
ここで敗退であろう。これは10d以上あるでしょう。昨日もトライしている後続パーティが11bcぐらいと
言っていたが、私も同じぐらいだと思う。その後は右上して東陵と合流するのだが、かぶり気味で以外とやらしい。
クラック、アンダー等使えるのだが、足を置く所が無く、パワーを要する。じっくり時間をかければ行けると思うが、
この先5ピッチもあるのでセーブしておこうとクイックドローを掴み、A0で越える。
15mだが、かなりパンプしてしまった。支点は快適な良いテラスで直ぐそれとわかる。

2ピッチ目、
【東稜ルート2ピッチ目】   東陵ルートを行く A1  40m。山下。  7:27~8:21
12aは無理。直ぐ諦め、ボルトラダーに終始する。以外と間隔も遠く、体を伸ばした状態でやっとでクリップ。
鐙は使わなかった。クイックドローを掴んでパワーで。
一つでも欠けたら、登れないだろう。最後はクイックドローが無くなり、ランナウト気味。
1・2本リングボルトのリングが脱落して3mmの細引きが輪状に設置してある所があった。
外見は結構ササクレてちぎれそうな状態。アイゼン等で乗るとああなるのでは。
頼む!持ってくれ!と思いながら、ゆっくりと負荷を移し、早めに次のピンを掴む。
ルートは左上していて薄かぶり。 支点にてハンキングビレイ。HB。

3ピッチ目、
【オープンロード3ピッチ目10b】 嶌田。
左にトラバースし、直上、トラバースした所で、少し嶌田さんにレストして頂き、後続パーティが来たので支点を移動し、
HBを1本譲る。トラバースも快適にフリーでムーブが分かると楽しい。所々レストできるポイントがあるので、
比較的楽しく登れる。

4ピッチ目、
【東稜ルート4ピッチ目】
 山下。
オープンロードは支点が見えず、悪そうである。後続の話だと昨日の懸垂時ホールドが欠けたとか?
もし落ちた時の衝撃荷重を考えると。一時、見上げてオブザべしていたが、今回は諦め。またの機会に。
鐙を出して東陵を登る。山下。   ~10:10
オープンロードの支点から、右にトラバースし、ピナクル間のチムニーを登り先頭に立ってのち、ボルトラダー。
このピナクルは少し動いた気がした。しかし先頭に立たないと、リングに届かない。
左上気味になっている。    支点にて半ハンキングビレイ。スタンスはある。
2人共支点にて合流した時、鐙は使わない方が速いと、二人ともしまう。10:10~10:20

5ピッチ目、
【オープンロード兼 東稜 5ピッチ目】A0 嶌田     10:20~10:40。
支点から直上し、カンテ左にある縦リス、そこから直上、
カンテを左にまわるとホールドが乏しく、縦リスに打ってあるハーケンを掴んでA0で越える。
5m登るとバンドがある。左に行くとテラスがあり支点もあるが古い。再度バンド中央に戻って、
もっと右に行くと階段状の左上Ⅲ級。立木などを掴んで乗り越せば大きなテラス。右にでっかいピナクルがある。

6ピッチ目、
【オープンロード6ピッチ目】 敗退  10:40~11:40
オープンロードを狙うがスラブの2級か1級で、3つ目の支点が遠い、左上トラバース。クリップ手前までは行けそう
なのだが、あそこで片手を離してクリップができるかどうか。そこで失敗すればグランドは免れない。
スラブの下はテラスより左に外れてしまうので、振り子で遠心力の力も加わり、
階段状の段差に何処かをぶつけるだろう。大けが、致命傷になる確率が高い。得意系のスラブだから何回かトライ
すれば、クリップまで行けると思うのだが、あまりにもリスクが高い。
荷物を全部下ろしてトライしたが断念。こんなところで怪我したくない。自分の力の足りなさに反省。
嶌田さんと、トップ交代してトライも。断念。私より1手先まで行ったが、ピンまではまだ距離がある。
一旦戻り、階段状を降りてバンドを左下へ下り、クラックを試みたが
傾斜がきつく難しい。もちろん支点は無いので、こちらの方がリスクが高すぎる。
しかたがない。時間も気になるが、終了点までは行きたい思いがあったので東稜を早目に提案。

【東稜ルート6ピッチ目】 A0 山下    11:40~12:30
東陵ルートを登る。山下。  
ピナクルテラスを右に渡り、そのピナクルとの間を登り。リングにクリップ。そこからはボルトラダー。直上。
その岩を乗り越せば、階段状の右上なのだが、逆層のスラブ気味で以外とやらしい。クイックドローを掴んでしまった
(A0)階段状を右にトラバースすると、土、ブッシュの階段を登ってちょっとしたボルダーのようなツルツルの大岩が露出している。2、3手のカチでマントリング。その大岩のスラブを越え、木登りを少々。
終了点はこれもまた身長程の露出している大岩に打ってあるリングボルト。3つとも古い。足元も良いテラス12:30
もっと良い支点があるかなと少し登ったが見当たらない。大木が多くなり、傾斜が緩くなるので、
それ以上行くと懸垂は不向き。

【下降】早速、 懸垂下降 開始。
12:55~13:00  6ピッチ目終了点 ↘ 5ピッチ終点のピナクルテラスまで。
13:00~13:15  5ピッチ終点ピナクルテラス ↘ 4ピッチ終点の半ハンキングビレイ点まで。
13:15~15:30  4ピッチ目終点、半ハンキングビレイ点 ↘ 東壁ルンゼ側の懸垂用支点まで。
15:30~14:00  東壁ルンゼ側の懸垂用支点 ↘ T2~T3間のバンドに合流。   T2   、T4、
14:00   T4尾根4ピッチ目 チムニー懸垂下降。 ↘  3ピッチ目は歩いて下る。
T4尾根2ピッチ目下降 ↘ T4尾根1ピッチ目下降 ↘ T4尾根取付 ↘ 1ルンゼ押出、
帰りの渡渉は中洲より上流の広い所を。私はダイレクトに真っ直ぐ行ったので、深いところも通過。
その時、杖にしていた木が折れてしまってバランスを崩す。左足を右前に出してギリギリ転倒は免れた。
良く耐えられたものだ。ザックが振れると体が一緒にもって行かれそうになる。「フー」
とっさに足をだした時に、足の小指を石で切ってしまったようだ。出血が一時あったが問題ない。
これで教訓が2つできた。
★ 重荷での渡渉がある時は、サンダルを持参した方が良い。(デポしておけばイイ)
★ 杖は頑丈な物を選ぶ。
16:10横尾、もう喉がカラカラ。水分がたりなかったので、ここでジュースを3本購入。2本は一騎飲み。
      飲み物の大事さが沁みる。1本300円。生き返った。重荷でのダッシュも可能なほどにイキイキ。
16:52新村橋、17:02徳沢、明神、
18:35上高地、ゆっくりあるいていると最終バスの放送案内が聞こえる。まだあったんだ。とダッシュして
      乗り込む。出発時に確認した最終17時はシャトルバス。
新島々行きの定期バスがまだあり、こちらは18:47  沢渡まで1200円。
ちなみにタクシーが19:30まで。20:00にゲートが閉まってしまう。
行きはタクシーで相乗り、一人1000円でいいよ。と4人でだったがメーターはそれ以上上がっていた。
バスとの競争で、バスより安い値段に落してくれたのだろう。夕方のバスのない時間だと割増が懸念される。
タクシーには乗らなくて済んだので不明。相乗り者もすぐ見つけられるかどうか。
沢渡、木漏れ日の湯にて温泉につかる。
松本ICに乗る前に夕食。待ちの間に深い眠りに入ってしまった。(嶌田さんすみません)
疲れてますね~。地元のそばはコシがあっておいしかった。色は薄く透明に近い。
今回は閉まっていた有名なそば屋の分店はもっと期待できますね。是非次回に。

【帰宅】
20:30松本IC、  21:30  ○○高原PAにて仮眠(二人とも眠くて。)
1:30起床。嶌田さんの愛妻の電話音で起きる。やばいもうこんな時間(笑)。 空いていてスムーズに走る。
   八王子ICで中央道を降りる。  狩場で横須賀道路に乗り、朝比奈で降りる。
5:00嶌田宅、   6:00川崎、

                                              記 山下剛宏

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