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凍傷


【日程】2012年12月8日(土)~12月9日(日)
【場所】八ヶ岳峰の松目沢
【メンバー】高品、新保(以上龍鳳登高会)、大竹
峰の松目沢に入り最初の10m滝取付きで、それほど寒さを感じなかったので素手でハーネス、アイゼン等を装着し登攀準備。この間30分ほど。登ろうとヘルメットをかぶろうとするがうまく顎のバックルが装着できない。変だなと見ると右手中指の先が白蝋色になっている。左手の親指、人差し指も固い。即、下山し美濃戸の赤岳山荘で洗面器に温水をもらい両手指を小1時間温める。つけると疼痛があり、手指を温水に入れたり出したりしながら温めた。途中鹿の湯の温泉に30~40分ほど浸かり帰宅した。上記3本の指先は濃い紫色に変色し、水泡も形成されていた。

凍傷12/10_1 凍傷12/10_2
12/10(月)朝撮影。写真では分かりづらいが、右手中指、左手親指、人差し指の3本の指先は濃い紫色に変色し、壊死が心配された。

月曜日朝一で、近くの聖マリアンナ医大病院に行き皮膚科で受診する。水泡の水を抜き点滴し、血行を改善する薬と皮膚潰瘍治療用の軟膏を処方される。しかし凍傷治療の経験がなさそうなので、家内がネット検索で杉田クリニックを見つけ翌日(12/11)受診に行く。

杉田医師は、白鬚橋病院で金田正樹先生の指導を受けられ、2009年マッターホルンで凍傷を負った広川健太郎氏の手術をされた方です。最初、警察病院に入院して午前、午後2回点滴しようかと言う話(厚労省の指針で、1日2回の点滴を受けるには入院しなければならない)もあったが、とりあえず通院治療で様子を見ることにした。血管を拡げるための点滴と指先の消毒だけで薬の服用はなし。火曜(11日)から土曜(15日)まで5日間点滴し、来週月曜日にもう1度点滴しその後のことを決めることとなった。とりあえず壊死の可能性、手術はなくなったようでほっとした。

[12/17(月)追記]診察の結果、点滴はせず指先の消毒のみ。次回は水曜日
[12/22(土)追記]中指手背側の乾いた水泡の皮を切除
[12/28(金)追記]年内最後10回目の通院、指先を消毒
[1/4(金)追記]壊死した表皮はほとんど剥けたが、指自体はまだ完治せず。特に右手中指先は薄紫色で押すと痛みがある。次回は1週間後
[1/12(土)追記]表皮はきれいになった。左手親指、人差し指は痺れがあり、右手中指はまだ紫色が残り寒いとジンジン痛む。この程度の凍傷の場合は痺れがなくなるのには半年程かかるとのこと。指先の痺れ回復のため、試しに末梢神経障害の薬メチコバールを1か月服用してみることにした。次回は1か月後
[2/12(火)追記]右手中指以外の痺れはほとんど消えた。薬の効果か、飲まなくても消えたのかは不明。ビタミン剤のようなもので副作用はないのでもう30日分薬をもらい、あとは自然治癒にまかせ通院は終了とする

凍傷12/18_1 凍傷12/18_2
12/18(火)撮影。指先の紫色が薄くなってきて一安心。

杉田医師に確認したことなど(私の場合で、凍傷の程度、患者の体調等により違うこともあると思います)
  • 応急処置としては、凍傷になった指を温水で温める
  • 水泡は破らない。破ると細菌感染のおそれがでる。血流が再開すると水泡内の液は吸収される
  • 当初患部の血管は塞がっているので、入浴で血流を良くすると浮腫を促進する
  • 患部を温める必要はないが、冷やさないようにする
  • 当初の治療は、血管を拡げる点滴のみで、服薬、軟膏などの処方はなし
  • 凍傷の程度の定義は自分としては不明確。火傷の1~3度に当てはめると酷い指は2度の真中より悪い状態である
  • お酒で体が温まるのが凍傷予防、回復に効果があるかは疑問である
  • 予防として血行を良くする薬を服用するのは、怪我した場合など出血が止まりにくくなるので勧めない
  • 見た目には治ったようでも、毛細血管や神経の損傷が回復するのには時間がかかるので、寒さには十分注意すること

参考サイト:
「感謝されない医者-凍傷-」金田正樹先生講演会(2007/06/16)
凍傷から学んだこと

[山行報告]
北沢を登り4つ目の鉄の橋(左岸から右岸へ渡る)から左へ入る。すぐの小さな沢を越え次の沢を詰める。少し行った分岐を右へ入る(倒木が塞いでいる)のが峰の松目沢である。
取付きに荷物のデポがあった。前夜宿泊した赤岳山荘の同宿者が松原ガイドと裏同心ルンゼに行くといっていたが、こちらに変更したようだ。

12月3日(小雪) 美濃戸赤岳山荘(7:40、-10°C)-林道終点堰堤(8:35)-峰の松目沢分岐(9:15)-10m滝取付(9:45-10:20)-赤岳山荘(12:00)

(記:大竹)

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